みなさま初めまして、助産師をしているAyaと申します。

助産師と聞いてイメージするのは「妊娠・出産の時に必要な人」というイメージが強いかとおもいますが、実は産婦人科で妊娠や出産以外で来院された患者さんの診察の介助をさせていただくことも多い職業です。
このAYA’sコラムでは、助産師ならではの目線で女性のデリケートゾーンにまつわるお話しをしていけたらと思っています、ぜひお付き合いくださいね。
今回のお題は、ブラジリアンワックスについて。
産婦人科の現場で働いていると、処置をさせてもらう時「私めっちゃ毛濃くて…こんなことならVIO脱毛しておくんだった!」とおっしゃられることがあります。
その方は半分冗談、半分本気で笑っておられましたが、「お産の時、下のムダ毛処理はしておいた方がいい?」という質問は、出産前の患者さんからトップクラスに多い質問です。
その質問お答えするなら、私たち看護側は全く気になりません。ですから診察や出産のために毛をあえて剃る必要はないのですが、心地よく過ごすためのムダ毛処理はしていただいて良いと思います。
あえてする必要はないと書きましたが、ムダ毛がないと清潔に保てるということは、治療上実はけっこう大きいメリットがあります。
今、介護脱毛という言葉が一般化してきていますが、将来の介護を見据えてアンダーヘアの処理をしておこうというもので、男性も受ける人が多いのだとか。
確かに陰部は排泄物でどうしても汚れやすく、そこから蒸れて感染や皮膚トラブルの原因になることもあるんです。
なにより動けない状態の時、陰部の汚れは不快感がとても大きいところですよね。できる時に脱毛をしておくというのは医療従事者の立場からしても良いことだと感じています。
出産や手術時の剃毛って?
また、手術前の処置に剃毛(手術部位の体毛を剃る、あるいは短く切ること)があります。
手術部位に体毛があることで術野が汚染されることを防ぐという目的で実施されている剃毛ですが、産婦人科での剃毛は、会陰部や下腹部、恥骨上の毛を剃らせていただくことになります。
サロンで使用するような器具はないので電動剃刀で簡易的に剃ることになり、生えてくる毛がとても硬くチクチクしたものになってしまうんですよね。
いつも患者さんの剃毛をさせてもらう時には「ごめんなさいっ(汗」と、申し訳ない気持ちになっています。いくら丁寧にしようと頑張っても、電動カミソリでバリバリ…ですからね。
剃った後の皮膚のケアをすることもないので、手術を終えて退院する頃には絶対チクチクして不快だろうなと思いつつ、医療ではなかなかそこまで手を回せないのが現実です。
ムダ毛の自己処理について
ただ、デリケートゾーンの自己処理をすると、見えにくい部分であることから粘膜を傷つけてしまう可能性があること、傷ができてしまうとそこからばい菌が入って荒れてたり、毛嚢炎になってしまうこともあります。
【毛嚢炎:毛穴の奥、皮膚の毛根を包んでいる部分が細菌感染を起こし、皮膚の炎症を伴う症状。赤くなったり痛みが出ることがある。特にデリケートゾーンは角質層が薄いため小さな傷や刺激に敏感に反応してしまいやすく、自己処理が原因となることもある】
以上のことからもデリケートゾーンのお手入れをする場合は、専門のサロンで実施することをお勧めしたいですね。
妊娠中に脱毛していいの?

妊娠中に脱毛していいの?
さて、VIO脱毛は妊娠中でもできるのか?と思われる方もいるかもしれませんが、ブラジリアンワックスでの脱毛は毛を抜いてしまう処置なので、薬剤がお腹の赤ちゃんに何か影響を与えるという心配はする必要はありません。
お腹が大きくなってきた時に見えないし、妊娠後期になるとオリモノも増えてくるので、毛がない方がより清潔を保つことができます。
産後の身体とデリケートゾーン
また産後は悪露(おろ)と呼ばれる出血があります。
生理以上の多量の出血と持続期間なので、ナプキンをあてっぱなしの状態が数週間は続きます。赤ちゃんのお世話も大変な中、自分自身のデリケートゾーンのトラブルを減らせるというメリットもあると思います。
ただ、ブラジリアンワックス脱毛はやはり痛みはあるので、妊娠中に初めて実施するとなると、その痛みがストレスになるかもしれませんね。
20~30分程度仰向けの姿勢で施術を受けるため、臨月のお腹が大きくなった頃だと、同じ体制でいることがしんどくなるかもしれません。
また肌荒れとは無縁だという人もホルモンの影響で皮膚がとても敏感になることがあるので、普段よりも痛みを感じたり、施術後の痒みが出たりすることもあるかもしれません。
ブラジリアンワックス脱毛は妊娠中でもできる安全な脱毛ですが、時期によってはこんなこともあるよということを知っておいてほしいですね。
安定期と脱毛

安定期と脱毛
Lova’ coquetteのQ&Aには…【直接母体に影響があるわけではありませんが、安定期に入ってからの施術をお勧めします。なお、リピーターの方のみ主治医の同意を得て、施術を行わせていただいております。】と記載されています。
安定期とは妊娠16週を迎えた頃を言います。妊娠16週に入ると胎盤が完成し、流産のリスクが減ることや、つわりが落ち着いてくる人も多いことから安定期と呼ばれています。
妊娠初期は匂いや皮膚の感覚が敏感になる人も多く、体調が不安定になりやすいので、実施しない方が無難かと私も思います。
また、安全な脱毛法とは書きましたが、やはり妊娠中は全体の期間を通して肌トラブルを抱えやすくなる時期ではあります。お腹の圧迫による腰痛や足がつるなどマイナートラブルも多いです。
ブラジリアンワックスの体勢や痛みといった特徴を理解して、受けることにストレスが少ないという方は施術の時期を含めて相談してみるとよいと思います。
妊娠時にも、選択肢の一つとして。
助産師という立場からブラジリアンワックス脱毛について書いてみましたが、いいやん!ブラジリアン!と思っています。
脱毛後の肌がきれいになることや、快適さ、痛みはあるけど手軽さを総合すると、個人的にはおすすめしたい脱毛法です。今後、デリケートゾーンの脱毛は当たり前で、入院の準備に脱毛を…。なんて時代がくるのかもしれませんね。